ラーディックスの底

本と映画の感想、創作小説、ときどき絵

あったかい存在

今週のお題「あったか~い」

 今回も今週のお題で書きたいと思います。

 一緒に暮らしていた犬のこと。

 もう6年も前、ようやく暖かくなってきた頃に亡くなってしまった犬は、横になってテレビを見ていたり、本を読んでいる私のお腹の辺りで寝ることが多かったです。

 とっとっとーとやってきて、どしんと寄りかかってきて、深い深いため息を吐いて、無言で撫でろの催促。撫でたら撫でたで不満げに唸る、どちらかといえば猫に近いような犬でした。

 撫でるのを止めて、ただお腹が上下するのを眺めていると、触れているお腹の辺りがあったかくなってくる。その時間がたまらなく好きでした。しばらくして両手足をばたばたさせて伸ばしたり、何とも言えないごにょごにょした声で寝言を言ったり。

 夏も関係なくくっついてきては、終いには暑いというように離れていった犬が恋しいです。彼が天国で元気にしていることを祈ってます。